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こんにちは。本上まなみです。
私は母に誘われて20代の頃から山に行くようになりました。いつも四季折々の山野草・高山植物を見たり、苔が大好きなので苔の森を歩くのを楽しみにしています。足元の小さな自然を見て、心を和ませています。
この音声ガイドでは、北アルプスの登山に向かわれる皆さんに、登山ルートの見どころや注意点をお伝えします。皆さんの登山が楽しい思い出になりますように。いってらっしゃい! -

ここでは、北アルプスを安全に登っていただくための大切なルールを紹介します。
ここから先は携帯電話の電波が届かない場所が多数あります。登山ルートの確認は携帯電話だけでなく、地図を持参しましょう。出発前に必ず登山届を提出してください。まだ提出されていない方は、長野県のHPからオンラインでも提出が可能ですので、今からでも提出してください。ルート状況や気温・天候、山小屋の営業時間など入念に調べた上で登山しましょう。利用する山小屋の情報は必ず公式HPを確認してください。個人のSNS等の情報は正しくない可能性があるのでご注意ください。
安全確保のため、遅くとも午後3時までに目的地に到着するよう登山計画を立てましょう。悪天候や体調を考慮し、予備日を設けるなど日程にゆとりを持つようにしてください。また、ゴミはすべて持ち帰ってください。自然保護はもちろん、熊を呼び寄せる原因になりますので、絶対にゴミを捨てないでください。
それでは、ルールを守って、楽しい登山をお楽しみください。 -

安全な登山のために、何よりもまず非常事態を発生させないことが重要です。事前の準備と慎重な行動を心掛け、事故を未然に防ぐ必要があります。登山道を決して外れず、フラットフィッティングなど安全な歩き方を心掛けて、転倒などの事故を未然に防ぎましょう。
非常事態が発生した場合はすぐに警察に連絡をしてください。電話番号は「110」です。ただし、山中では携帯電話の電波がつながらない場所が多数あります。そのため、登山前には登山届を必ず提出するほか、家族や宿泊先に登山計画を伝え、万が一の事態に備えましょう。大雨や地震など災害が発生した場合に安全な場所に移動できるよう、事前に登山ルートを確認しましょう。崖や川の近くから離れ、落石や土砂災害に注意してください。怪我や体調不良時は、無理に進まずに休憩を取りましょう。また、道に迷った場合は来た道を戻りましょう。 -

ここは三股登山口エリア、標高2,677mの蝶ヶ岳の登山口です。蝶ヶ岳山頂まではおよそ5時間。頂上からは槍・穂高連峰から後立山までを一望できる絶景が人気です。
春先になると南東の山肌に蝶の雪形が現れることから、蝶ヶ岳と呼ばれるようになったと言われています。登山道には、まるで怪獣の顔のような造形をした「ゴジラみたいな木」。山頂付近には、シナノキンバイやミヤマキンポウゲなど彩り豊かな花畑、そして、サンショウウオの卵が見られる池。また、ライチョウの生息地としても知られており、春は白い冬羽姿、夏には親子連れで姿を見せては、登山者を喜ばせます。
頂上から徒歩数分の山小屋「蝶ヶ岳ヒュッテ」では、夕朝食付きの宿泊のほか、ランチや喫茶メニューも充実。地元安曇野産のお米や、大豆でつくった自家製味噌を使っており、ここでのご飯を楽しみに来るファンも多いとか。また売店では、オリジナルTシャツなど限定グッズもあるので、ぜひチェックしてみてください。 -

一の沢登山口は、標高2,857mの常念岳へと繋がる登山ルートです。常念岳は日本百名山に数えられ、「安曇野のシンボル」とも呼ばれる山です。清流に沿って山を登る登山道は、ナラやブナの木陰のもと、ゆったりとした登山を楽しむことができます。
道中、いくつもの水場で喉を潤しながら進むと「胸突八丁」ではクルマユリ・シナノキンバイなどの高山植物が出迎えてくれます。その先、シラビソとダケカンバの森を登りきると、登山口からおよそ4時間30分、日本アルプスで3番目に古い歴史を持つ「常念小屋」に到着します。槍・穂高連峰の展望が楽しめるほか、高山植物・高山蝶が多数生息する地として、文人・写真家にも愛されてきました。ランチメニューはピザやカレー、ラーメンなど種類が豊富。安曇野市内のコーヒー店によるオリジナルブレンドなど、喫茶メニューも充実しています。
常念小屋からおよそ1時間30分、花崗岩が積み重なる険しい道を登りきると、常念岳の山頂です。西には標高3,000m級の槍・穂高連峰。そこからぐるりと一周見渡すと、富士山、八ヶ岳、後立山、剣岳など壮大な360度の大パノラマが広がります。 -

中房燕岳登山口は「アルプスの女王」と言われる燕岳につながる登山道の入口です。白い花崗岩と緑のハイマツが印象的な標高2,763mの山頂まで、道のりはおよそ5時間。6月中旬までは残雪があるため、ピッケル・アイゼンの装備が必要です。また、7月上旬までは槍ヶ岳への縦走は危険が伴います。
6月下旬にはライチョウの雛が生まれ、色とりどりの高山植物が咲き始めるほか、7月になると、山頂付近にはコマクサの大群落が姿を現します。また、写真スポットとして人気なのが「イルカ岩」、「ゴリラ岩」、「メガネ岩」など様々な形をした花崗岩の岩の峰。さらに山頂付近と燕山荘からも槍・穂高連峰、常念山脈、白馬連峰、剣・立山連峰、富士山を始め、360度の大パノラマを望むことが出来ます。
燕岳稜線上に建つ「燕山荘」は創設1921年、100年以上の歴史をもつ山小屋です。安曇野産のお米や味噌、野沢菜漬けなど、地元食材を使ったお食事が楽しめるほか、オリジナルデザインのTシャツやバンダナも人気。ご来光から日の入りまでの絶景が望める山小屋で、ゆっくりと体を休めてください。

